ゲーム

『Wizardly』オマージュの『エルミナージュ』をプレイする。

 あいかわらず『ウィッチャー3』を進めています。

 全体のストーリーからするとまだ序盤もいいところだと思いますが、なんとかレベル6になりました。

 戦闘アクションにも慣れて来て多少は強くなったかな、と。

 ウィッチャーのゲラルドさんは屈強な剣士のはずなのですが、序盤はどうにも弱いのですよね。主な要因はぼくの操作能力の低さかもしれませんが……。

 それにしても暗鬱な展開が続きます。

 ものすごくよくできた作品なのですが、あまりにも陰惨なことが多いので、プレイしていると気が滅入る。

 まさにダークファンタジー。ただでさえ中世程度の文明レベルしかないのに、そこに魔法やら怪物やらが登場するという悪夢的な世界設定ですから、登場人物で楽な暮らしをしている人はほとんどいません。

 だれもが戦乱のなかで翻弄されながら必死に生きているのです。

 具体的な展開についてはネタバレなので話せませんが、陰鬱ではあっても重厚な物語が綴られていきます。

 それはもう、善悪二元論的なところは一切なく、実に複雑かつ深遠な人間ドラマが続くばかりです。

 その一方で謎解きや戦闘もかなりむずかしく、頭を使うことを要求されるので、プレイしているととにかく疲れます。

 めちゃくちゃいい出来のゲームではあるんだけれど、同時にものすごく疲労する。

 だから気分転換のためAmazonに『ファイナルファンタジー13』を注文したのですが、まだ届かないのでとりあえずプレイステーションポータブルの『エルミナージュ』を始めました。

 知っている人は知っている作品だと思いますが、『ウィザードリィ』オマージュのゲーム、というかほぼ『ウィザードリィ』ですね。

 さっき始めたばかりなのだけれど、驚くほどシステムが『ウィズ』で笑ってしまった。

 いや、アイテムの名前や魔法の名前などの固有名詞はあくまでオリジナルなのですが、システムがまさに『ウィズ』そのままなのでほぼ『ウィズ』をプレイしている感覚で遊ぶことができる。

 権利関係とかどうなっているのか知りませんが、いまなお、『ウィズ』の新作(的なゲーム)を遊ぶことができるということは素晴らしいですね。

 一応、『ウィズ』について説明しておくと、ただひたすら迷宮の奥を目ざすダンジョン探索ゲームの代名詞です。

 その特徴は一度死んでしまったプレイヤーが永遠に失われる(ロストする)可能性があるシビアなゲームシステム。

 ここらへん、『エルミナージュ』ではどうなっているのかまだわかりませんが、とにかく『ウィズ』では冒険はまさに死と隣り合わせなのです。

 何十時間もかけて育てたキャラクターでもロストしてしまえばそれまでなので、その意味では恐ろしく緊張感があるゲームだといえます。

 なぜか日本人は『ウィズ』が大好きなので、日本にはアメリカ本国にもないであろう『ウィズ』の続編がたくさん存在しているのですが、『エルミナージュ』もほぼその一種といっていいでしょう。

 日本にはほかにも『世界樹の迷宮』とか『女神転生』シリーズとか『ウィズ』オマージュな作品はほかにもありますが、暗く湿った迷宮を愛するぼくなので、『エルミナージュ』を選んだことは間違いではなかったようです。

 『ウィズ』、ひいては『エルミナージュ』の魅力はそのシンプルさにあるでしょう。

 このゲームには『ウィッチャー』のような多彩なゲーム要素はありません。操作も単純を究めています。

 その意味で、『エルミナージュ』には最新ロールプレイングゲームの魅力はないのだけれど、その代わり極限まで洗練された面白さがある。

 ただただダンジョンを探索してアイテムを持ち帰り、それを鑑定して売り払い、あるいは装備をし、またダンジョンへ戻る、その繰り返しでしかないのですが、そこに何か麻薬的な快感が存在するのです。

 だからこそ、いまなお、『ウィズ』は伝説的なRPGとして語り継がれているのでしょう。

 ほとんどストーリーらしきものもないにもかかわらず、ひたすらに迷宮の奥へ、さらに奥へと潜っていく内容は、はたして体内回帰願望を満たすのかどうか、痺れるような興奮と陶酔をもたらします。

 この場合、単純であるのは良いことなのです。

 もちろん、いつまでもこのゲームをプレイしていたら飽きてくるかもしれませんが、たまに遊ぶ分には最良の作品といえるかと思います。

 ちなみに、『エルミナージュ』を始めたら古い『ドラクエ』も遊んでみたくなって、iPadで『1』を落としてみたのですが、うん、これはダメですね。

 やっぱりタブレットでRPGをプレイするのはきつすぎる。操作系に無理がありすぎ。

 初めからスマホとかタブレット専用に作られたゲームならそうでもないのだろうけれど、何しろ『ドラクエ』ですからねえ。

 やっぱりゲームパッドでプレイするよう作られているわけで、それをタブレットでやろうというところに無理がある。

 うーむ、仕方ないからニンテンドー3DSで『6』あたりをプレイすることにするか。

 最新のゲームと過去の名作を並行してプレイできるのは贅沢ですね。

 いや、まあ、ぼくはそういうふうに思うのです。

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